デジタライズ・ドラマ 『セツの火』 DCI特設ページ

『その業火だけが、未来を照らす…』

異世界から大気を侵食、現れし人類の天敵“鬼”
選ばれし6人の少年少女は、それぞれの思いを胸に壮絶な戦場へと赴く、異形の者との戦いの果てに見えるは、ひと筋の光明か永遠の闇か?
人類の存亡を掛けた戦いが、今始まる…

監督・脚本に鬼才“遠藤正二朗”氏が担当し、キャラクターデザインに確かな画力とオリジナリティーで定評のある“廣岡政樹”を起用!更に大人気ソフト『ワイルドアームス シリーズ』の“金子彰史”氏がプロデュース!

卓越した演出と重厚なデジタライズ・ドラマ『セツの火』のストーリーと登場人物を紹介します。

物語はここからはじまる。

隣に世界があった。もうひとつの“世界”である。

原始の息吹が大気に渦巻くその世界は、我々にとって過去でもあり、未来でもある。

そこには、人によく似た者たちが生息していた。

ツノを持ち、仲間の肉をも食らう蛮族。似て非なる存在である。
その異形の影だけが、我々の世界と唯一異なっていた。

一見すると、隣の世界はそう覗けてしまった。だから、発見者はこう名づけてしまった。“劣界”と。

隣の世界は、直径わずか5mmの穴からしか覗くことができない。その小さな落とし穴こそが、我々の世界と劣界を繋ぐ唯一の接点である。

5mmの穴、いわゆる“隣への陥穽”は、ある財力によって誰にも知られぬよう囲われ、覆われた。もうひとつの世界から得られる利益を独占するための、それはごく当たり前の隠蔽であった。

劣界を構成する“ある要素”によって、異形の蛮族は在り続けた。しかし、それを知る者はどこにもいなかった。

緩やかなる不幸の幕開け、いや、幕はとっくに開いたままであったのかもしれない。たった5mmの狭さで。

劣界そのものである“それ”は、小さな陥穽から人間の世界へごく当たり前に蔓延した。

発見者も、研究者も、資本家も、誰もが気づかぬまま。

やがて、世界各地でツノのある異形が目撃された。

まるで神話伝承の類に出てくる“鬼”のような外見をしたそれは、だが、過去の文脈とはまるで無縁に、唐突に哲学の匂いも纏わぬまま、単純なる暴力をもって秩序を破壊するだけの暴虐そのものであった。

各国政府が隠蔽工作をしながら対応に追われているころ、隣への陥穽を確保していた極東亜細亜友愛財団は、現象に対して一定の解答を導き出していた。

すなわち“それ”。
すなわち“ある要素”。

それらと怪物の、因果関係である。

5mmの穴を通じて二つの世界は同一化し、唯一の異なりをなくそうとしていた。

知性と理性によって成立していた秩序は、やがて暴力によって蹂躙され、瓦解する。
劣る世界と名づけた隣と、同じ風景が現出するのも遠い未来ではない。なぜなら、世界を構成していた人が、侵され、蝕まれ、人でなくなるのだから。

それはあまりにも苛酷な現実であった。

目に見えぬ劣界そのものは全人類を侵し、鉛で塞ごうとも、レーザーで殺菌しようとも、5mmの地獄から絶え間なかった。

穴を管理する者は、凶事から逃れるため、救われるための研究を急がせた。

徹底した管理と統制を唱える者もいたが、明日をも知れぬ己であると悟った端から、足掻くのではなく生き延びるための真摯な努力を重ねなければと気づくのは、当然の成り行きだった。

光明も一応はあった。

侵された全人類の中で、ほんのわずかではあるが、対抗しうる変異を生じさせた存在がそれであった。

おそらくは自分たちしか、その事実を知りえていないだろう。
財ある者はこの対抗者を人類存亡の、小さな可能性と涙した。

確保、研究、体制作り。

数十年に渡って蓄えた財力のすべてが、生き残りへの梯子に費やされた。

物語は、ここからはじまる。

和泉 刹
和泉 刹 (いずみ せつ)
CV:大須賀 純

16歳。本作の主人公。謎の死を遂げた兄の通っていた界救高校に彼が転入してくるところから物語は始まる。
繊細かつ心優しい少年。
本来は戦いを好むタイプではないが、「鬼」と称される異形との戦いに身を投じていく運命にある。
久瀬川 マリア
久瀬川 マリア (くぜかわ まりあ)
CV:小野 涼子

16歳。本編のヒロイン。クラス委員。
アフリカ系アメリカ人とのハーフ。
人に厳しく、自分にもその数倍厳しい。
当初は刹に辛く接するが、次第に心惹かれていく。
凪 憲次郎
凪 憲次郎 (なぎ けんじろう)
CV:浜田 賢二

16歳、「おにころし」の一人。
刹に対して当初、厳しい態度で接するものの、やがて終生の親友となる。
人相は険しく鋭く、ボクシングで鍛えているため、身体は引き締まっている。通称「ナギケン」
永春 くぐり
永春 くぐり (ながはる くぐり)
CV:小林 希唯

16歳。明朗快活にして聡明な少女。
正道と信義を重んじるところもある。
信念を曲げず正しいと思ったことに突き進む。
一回の食事が二食分なのに太らない体質という、女性にとっては羨ましい存在。
佐伯 躍
佐伯 躍 (さえき おどる)
CV:坪井 智浩

16歳。「おにころし」としての能力は六人の中でも低い。
財団に所属しており、刹を含めた五人を監視する役回りを持つ。
人を食ったような飄々とした性格であり、それは心を見せない彼の処世術でもある。
天城 舞子
天城 舞子 (あまぎ まいこ)
CV:よのひかり

17歳。一見すると物静かな美少女であり、同性の下級生からも信頼が厚い。
年齢以上に落ち着いた容姿であり、背が高く、眼鏡を着用している。刹の兄・和泉将明とは恋人同士であった。
神楽岡 衣里
神楽岡 衣里 (かぐらおか えり)
CV:松浦 チエ

13歳。他の“おにころし”メンバーと異なり、中等部二年生の生徒である。
まだあどけない容姿ではあるが、それでも六人中最強の能力とスバ抜けた戦闘センスを持っている。
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